群馬大学大学院理工学府分子科学部門
旧・生物物理学研究室
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地域貢献−その他の事業
 

 

1.

一日体験化学教室
 化学・生物化学科では、毎年7月末に高校生を対象とした一日体験化学教室を開いています。詳しいことは学科のウェブサイトの中の一日体験化学教室のページをご覧ください。年度ごとに担当者が変わるので、これまでに数回実施しただけですが、生物物理学研究室では、一日かけて細菌の培養や運動観察、タンパク質の解析などを行いました。2019年度は運動観察を中心に実施する予定です。
 
2.

推薦合格者入学前教育
 理工学部化学・生物化学科に入学するには、いくつかの方法があります。専門学科・総合学科の生徒を対象としたアドミッション・オフィス入試と推薦入試は毎年11月に実施します。これらは、大学入試センター試験を経て実施される一般入試の前期日程・後期日程とは異なり、高等学校からの推薦に加え、面接などを行うことで選抜されますが、合格発表が12月初旬にあるために、合格者の多くがそれから4ヶ月ほどの間、受験に向けての勉学から遠ざかる傾向にあります。
 そのため、せっかく身についた学力が衰えることもあり、大学入学後の勉学に支障をきたす場合が懸念されてきました。それを防ぐための手段として、当学科では以前から入学前教育として、指定した問題集を解き、その結果を提出するなどの指導を行ってきましたが、体制が不十分だったこともあり、一般入試合格者との学力差が問題視されるようになっていました。そこで、平成27年度入学者から体制を改め、課題問題集の指定だけでなく、その提出状況や成績などを基にして在籍する高等学校に指導を依頼し、学力の向上を図っています。
 さらに、勉学の効果を分析するために、3月末に確認試験を実施し、学力水準を見極めるようにしています。課題の成績を基にして、入学後の数学と物理学の入門科目の受講に関して、必要と考えられる学生を選んでおり、入学後の勉学に関しても効果を上げていると考えています。推薦合格者の入学前の勉学は、基本的には高等学校の課程におけるものであり、大学は課題の選定を行うものの、普段の指導は高等学校の先生方にお任せしています。
 
3.

ちびっこ大学、理科体験教室
 こども体験教室と呼ばれる地域貢献事業は、群馬大学が全学を挙げて取り組んでいるものです。そのウェブサイトに記されている通り、平成17年度から始まった事業は、はじめは「理科体験教室」として、社会問題となっていた子供たちの「理科離れ」を解消するための試みとして始まりました。当時は、高崎高島屋を会場として、一日千人ほどの来場者を得て、それぞれのブースは混雑を極めていました。その上、夏のお盆の6日間に開催していたため、会場の係りのほとんどがヘトヘトに疲れ切っていました。
 私もその中心として活躍した時期があり、教室の校長を務めたこともあります。しかし、参加者のほとんどが小学生であり、理科の面白さを伝えるための手段として、ある程度有効であることは確かだと思いましたが、長く続けていくことによって、大学が中心となって行うことに、疑問を抱くようになりました。その後は、中心から外れ、たまにブースを担当するだけになっています。今は、高崎駅前のヤマダ電機が会場となり、依然として毎年多くの子供たちが来てくれています。
 中心となっていた時期には、主に顕微鏡を使った実験を準備し、子供たちに好評を得ていました。例えば、植物の葉の気孔を観察する実験では、今では小学校の教科書にも紹介されているようですが、セメダインを使って型を取る方法で、幼稚園児から中学生まで、誰でも楽しくできるものとなっていました。特に、幼い子供たちが、葉の裏に延ばしたセメダインを、固化してからピンセットで剥がすところは、意外なほど器用にこなしていたと記憶しています。また、大学に生えていた雑草を持参し、その中から好きなものを選ばせるのも、喜ぶ理由の一つでした。
 もう一つ評判の良かった実験は、細菌の運動に関するものでした。顕微鏡で細菌が泳ぐ様を見て、多くの子供達が驚いていたのを覚えています。また、その時、母親の中には、気持ち悪いと言ってしまう人がいて、子供の前ではやめて欲しいと伝えました。子供にとって親の影響は強く、親の言葉に敏感なものだと思います。こんなところにも、「理科離れ」の問題が潜んでいると感じました。
 
4.

出前授業など
 出前授業や広報活動は、いくつか行ってきました。オープンキャンパスは広報活動の一環ですが、高校生や彼らの親御さんの考えに触れるいい機会だと思っています。一方で、個別に紹介することはしませんが、出前授業などは高校生にとって、大学の実情を知るいい機会だと思います。
 

 
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